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店長の独り言

包丁一本さらしに巻いて

まずは、これを再生してください。
この歌のフレーズだとわかった人は、もう中年以上ですね。私もぎりぎり最初のフレーズがわかる程度です。
「包丁一本、さらしに巻いて
旅へ出るのも 板場の修業~」
さて、問題です。この包丁は何包丁か?
答えは柳包丁。いわゆる刺身包丁ってやつです。
寿司屋の板前さんのメインになる包丁です。
でも、歌詞のようにこの一本だけ持って修行の旅に出ても仕事はできません。
せめて出刃、薄刃は欲しいところです。
さらに言えば、柳の予備と小出刃があれば、ほぼ完璧です。
ちなみに私は道具が好きなので必要以上にありますが。

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店長の独り言

寿司屋とルンバ

当店ではルンバが活躍している。
ルンバと言っても「コーヒールンバ」のルンバではありません。
お掃除ロボットのルンバです。
お店でルンバ?と思われるかもしれないけど、私は「お店こそルンバ」だと思う。
 
 当店では、テーブルやイスが設置してあるお座敷で使用しているが、イスを片づければ一般家庭より障害物が少ない床面になる。
 以前は、お客さんが帰ったの後に、女将さんや従業員さんが掃除をしていたが、ルンバを使えばそんな労働から解放され、 他の仕事をしたり、休息をしたりすることができる。
 本場、アメリカでは業務用のルンバもあるようだが、普通のタイプでも十分だ。
 2013年1月から使いはじめ、先日バッテリーを交換したが十分に元を取ったと思う。
 あなたもルンバ一台どうですか?

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店長の独り言

寿司屋と経営理論

「ありがとうございます」と言っていれば、上手くいくのか?
 10年以上前、寿司組合の年次総会でのこと。
ある目上の店主の方から
「最近、2代目が集まって何をしているのか?」と質問を受けた。
「損益分岐とか財務管理とか経営の数字の勉強をしている」と答えると、
「最近の若いやつは数字ばっかりだ。そんなことより『ありがとうございます』と言ってりゃいんだ」とおっしゃった。
「いえ、挨拶やお礼をないがしろにしているのではなく、同じくらい経営の理屈も大事だと言っているのです」と答えると、
「なんだと、これだからだめなんだ。若い奴は」とよくあるご回答でした。
言い合いをしても無駄なので、黙っていたが、
「だから、寿司屋のがんこ親父はダメなんだ。あなた方の息子さんたちが希望を持ってこの職種を継がないのは、そういう理由だということを早く気付けよ」と心の中でつぶやいた。
駄菓子屋だろうと大企業であろうと、基本的な経営理論は必要だ。
売上がいくらあって、支出がどれだけあって、結果、どれだけの利益が出るのか。その利益から税金を払って借金を返して、、、、そうやって事業が成り立つ。
ドンブリ勘定ではなく、きっちり数字を管理すれば、つぶれずに済む寿司屋はたくさんあるのに。
残念ならが、このお店は息子さんが頑張っていたのに、、、廃業されました。