カテゴリー
店長の独り言

【 料理は家庭科ではない。理科と美術だ 】

料理を作っていてつくづく思うことは、
【調理は理科だ】
と。

たとえば、魚をさばくのは、
【解剖】だ。
要は観察用にするか、食材用にするかである。
両方とも、骨の位置や内臓の位置を知っていないと上手にできない。
また、味付けは決まった割合で、調味料を加える。
人間の舌だけに頼らず、
レシピ(つまりデータ)も重視する。
これは、
【化学の実験】
だ。
さらに、
【化学反応】
を利用した調理法もたくさんある。
また、
【物理的な変化】
を利用することもある。
衣のとぎ汁の沈み具合で油の温度を確認するのはその一例である。
結局のところ、
【調理は理科なのだ】
ただ、
あまりにも科学的に作った見栄えを気にしていない
「調理」は「料理」とは言えない。
そもそも
【美味しそうではない】
いくら決まった割合で作っても、
人間の味覚は
【 曖昧 】
である。
だから、
【見た目がとても大切】
である。

芸術的に盛り付けることで、色や形で表現すること、
体感、食感などわかりやすい要素を増やすことで、
料理は美味しくなるのである。
実際、味の8割が
視覚情報
とも言われる。
そのように考えると、料理というのは、
【理科と美術】
なのだ。
皆さんはどう思いますか?